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2009年5月10日日曜日

「断らない力」もあるはずだ(2)

私が断らないのはなぜか。もちろん、すべてが気に入った企画であるわけもなく、そして、私が必ずしも適任だろうか、という疑問をもつことのもしばしばある。では、なぜ、断らないのか。
今までの仕事のなかで、依頼することのほうが多かったことはひとつの理由である。依頼する側の経験からいえば、断られることが一番、いやなことであることもよく理解できる。依頼するときの状況からすれば、明確に依頼内容を定義できていないこともあるし、単に、講演依頼に多いのだが、全体の基調となる話を、一定時間埋めてくれることが一番期待されている。聴衆の満足を与える内容であることはももちろん、重要であるが、時間オーバーであったり、遅刻したり、全体とチグハグな内容であたり、ドタキャンなどのリスクのない講師、そして、断られないことは、非常に重要である。断られれば、また、いちから次を探さないといけない。そして、開催時期が近くなるほど、断られるリスクは大きくなる。予定が入ってしまっている可能性が高いからである。
私に依頼が来るとき、どうみても、ほかを断られた末に、私にたどりついたと察せられる案件もしばしばある。その意味では、企画サイドからすれば、私は断られない部類に属しているのかもしれない。では、そこで断らないのは、自己主張のない行為なのか、生産性を悪化させる行為なのか。あらためていえば、時間的問題がなければ、断れないのではなく断らないのである。なぜか。

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