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2016年4月7日木曜日

インダストリー4.0

インダストリー4.0の衝撃 (洋泉社MOOK) ムック


この本で、ドイツ工学アカデミー会長がこう述べている。CIMは中央集権的な制御を目指したためうまくいかなかった、CIMは無人化を考えていたが、我々は、人間と機械とのコラボレーションをめざしている。インダストリー4.0の原動力は分散型、だと。自分の都合の良い理屈をつくっている。ウソもええ加減にせえ。怒り心頭。。

CIMを最初に提唱したジョセフハリントンjrも、その後に、私を含む多くの論者は、CIMが中央による集中制御であるべきだなど、誰も言わなかったはずです。当時からドイツが自律生産を強調してきたこと、当時、インターネットなど技術面でなかったことは認めるけど、しかし、なんでも、過去の概念を失敗と切り捨てるのは、間違いですよね。MISも一定の成果をもたらしたのも事実。CIMはそれ以上のシステム発展をもたらしたのです。

この部分を私はけなしているのですが、最後まで読んでいると内容的には、しっかりした方たちが、しっかりした文章を書いています。私が尊敬する林さんは、労働問題からドイツがインダストリー4.0にとりまなければならない背景を抑えてくれています。また、私は存じ上げないのですが、坂口さんは、インダストリー4.0は、JITVMIの導入なのだと、素晴らし見識を述べています。大賛成です。進化、発展といえばいいのに、革新的といいたいからけなしてしまうのですね。自律分散は、ボルボの進化で、米国に行ってセル生産、日本で一人生産への進化しました。日本は多能工という考え方があったため、比較的理解しやすかったのですが、職能別組合があるドイツや米国はそうはいかなかったのです。。それこそ革新とか革命という言葉を使わざるを得なかったわけです。そう思っています。日本のほうは導入しやすかったのです。

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