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2009年5月13日水曜日

「断らない力」もあるはずだ(4)

では、なぜ断らないのか。それは企画の立場を考えてのことなのか。No、。一言で言えば、それはおおきな機会だと考えているからだ。自分のイメージしていないテーマであればあるほど、興味深いチャレンジになる。今までのシナリオと異なる内容を作る機会に恵まれたと考える。もちろん、気に入らない依頼もないわけではない。特に原稿依頼に多い。しかし、内容を作る前に、自分をつくることを大事にしている。自分の気持ちを作る前には、つまり、その気になる前には決して書き始めない。
もうひとついえば、依頼者に貸しを作ることの価値である。人的ネットワークが大事とはよく言うが、単に友達を作るだけが大事なのではなく貸し借りを作ることが重要だとおもっている。貸しをつくれば、次には依頼しやすい、借りていれば、何かで返そうとする、そのような付き合いが、貸し借りであり、ビジネスの基本だ。
一回一回を機会主義的に、是々非々で対応する人をあまり信じないことにしている。そのような人は、いざと言うときに助けてくれないからだ。自分ひとりでは多くのことはできない、人の助けなしにはおおきな仕事ができないのは当然だ。そのときに、助けてくれる人、できれば細かいことをいわずに、すぐに応援してくれる人たち、これを人的ネットワークとぼくは読んでいる。こういうネットワークを築くためにも依頼はできるだけ断らない、いわば資産になりうると考えているからである。

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