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2016年3月5日土曜日

キャッシュ化速度(CCC)とは

日経ビジネス2016.02.29号に


「財務が変える企業の形、日本電産、稼ぐ速度アップで現金手厚く」
という興味深い記事の中で、永守さんで有名な日本電産が、キャッシュ化速度CCCが紹介され、この指標を用いて財務改善をはたしていると、書かれています。。

CCC(cash conversion cycle) は、

運転資金(在庫+売上債権ー仕入債務)を一日当たりの売上高で割ったものです。,

したがって、この結果は日数であらわされます。

これまでも、サプライチェーンマネジメントに、多くの中小企業が取り組み、製造期間の短縮、納入期間の短縮、在庫の削減を目指していることが多いのですが、それは本当の価値を見逃しています。
CCCすなわち、ゴールドラットが「ザゴール」で指摘したキャッシュ化速度の改善こそ、その最大の価値です。言い換えると、仕入れのために使ったお金を、納入先から支払ってもらうまでの期間の短縮こそ本来の狙いです。
かつて、デルが、SCMによって、CCCがマイナスになるといわれ、目が点になったことがあります。つまり、入金されてから仕入先に支払っているのだと。

問 題は、欧米企業に比べて日本企業のCCCがきわめて悪いことです。私たちの調査では、欧米企業の平均が44日であるのに対して日本企業は65日という分析 になりました。つまり日本企業の一番の問題は、支払いがきわめて遅く、その原因が月締め、かつ紙による郵送、そして検収から支払いまでの長い手作業による ことは明らかです。

IoT、そしてフィンテックによる改革はここにフォーカスを充てることで、劇的に、日本企業の財務改善につながると考えられます。特に中小企業では、大きな経営改善につながることは。明らかです。もっと支払いを迅速化することが、中小企業の経営支援です。

そのためにこそクラウドサービスによる電子請求書に取り組んでいきたいと思います。さらに、電子入金、金融機関連携によって、中小企業からの適正な請求の一か月以内の入金、自動消込の実現を、私たちの大きな目標として取り組んでいきたいと思います。

そんなきっかけを、この記事が教えてくれました。

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