誕生日が過ぎたら、健康保険料が突然3倍になった、そんな驚きが、私が後期高齢者になった75歳に到来しました。
私たち団塊世代も後期高齢者に加わりました。人生100歳時代と言われる中で、意欲的に働き続けたい、それは生産人口減少に悩む日本に役立つ、ことだと今まで思っていました。
後期高齢者医療広域連合に問い合わせると、健康保険に加入している人が後期高齢者医療保険に変更になると、勤務先事業者が負担していた分を自分で支払ことになり、さらに、扶養の妻が国保に変わり新たに負担することになる、と回答されました。また、今年度、「出産育児支援金の導入」により増額された、とも説明されました。2人合わせて負担が3倍近くになってしまったのです。
これでは働かず国の福祉の世話になっている方がいいといわれている気がしました。妻は、働いたら損なのだから、やめなさい、と毎日、言っています。
最近、働き続ける高齢者への年金支払い停止に関する議論がなされていますが、現在の制度は高齢者の働き続ける意欲をそぐものです。
もちろん、後期高齢者医療制度が、同世代での相互負担について協力するものであることは十分に理解し、働ける幸運に感謝していますが、これでは、むしり取る政策です。同じ事業所で引き続き働いているのですから、健保と同じように事業者が負担すればいいのです。このような負担の連続性を壊す制度の欠陥です。
現役の時と同じ専門的仕事、決して富裕層とは言えない給与水準での不合理な保険料増は、一国民としてまったく納得がいきません。
一日も早い、制度の改善。改革を強く要望します。